クラフト製作が好きな人なら、一度は自分の作品で収益を得たいと思ったことがあるのではないでしょうか。
この記事では、そんな方に向けて売れる商品アイデアを紹介します。レジンアクセサリーやペーパーフラワー、かぎ針編み、革製品など、各クラフトの特徴や制作のポイント、売れる商品に仕上げるための工夫についても詳しく解説しています。
趣味で起業したい方はもちろん、稼げる副業を探している方もぜひ参考にしてください。
クラフト製作12選
1. レジンアクセサリー

レジンアクセサリーは、透明感のあるつややかさが魅力の人気クラフトです。UVレジンという液体樹脂を型に流し、UVライトで硬化させるだけで、手軽にピアスやキーホルダーが作れます。
ドライフラワーやラメを閉じ込めると一気に華やかさがアップします。道具や材料は100円ショップでそろうため初心者でも始めやすく、写真映えもしやすいためSNSでの販売にも向いています。
クラフト製作のヒント
- 作業の注意点:換気や手袋の着用などが必要になります。
- 販売のコツ:金属アレルギー対応のパーツを使うとターゲット市場が広がります。
- トレンド:押し花や季節モチーフ(桜・雪・星など)が人気です。
2. ペーパーフラワー

ペーパーフラワーは、紙を使って本物の花のような美しさを表現できるクラフトです。色とりどりのしわ加工の紙やカラー用紙を使ってさまざまな花を作ることができ、インテリアやギフトラッピング、パーティの装飾など需要もさまざまです。
ペーパーフラワーは材料費が安く済み、ハサミと接着剤があれば始められるため、初心者にもおすすめです。軽くて壊れにくく、発送しやすいのもクラフト製作販売に向いています。
クラフト製作のヒント
- 作業の注意点:紙を広げてパーツの切り出しができる作業スペースが必要です。
- 販売のコツ:壁掛け用やブーケなどのアレンジをすると印象アップにつながります。
- トレンド:くすみカラーや、ニュアンス系カラーを使った作品が人気で、季節の花や誕生日用の需要も高めです。
3. かぎ針編み

かぎ針編みは、1本のかぎ針で毛糸を引っかけながら編んでいくクラフトで、やさしい手ざわりの作品が作れます。100円ショップで材料や道具がそろえられ、間違えてもやり直しができる、自分のペースで作業を進めることができるなど、初心者でも始めやすいクラフト製作です。
コースターやシュシュなどの小物から始めやすく、慣れてくるとぬいぐるみやバッグなど幅広くアレンジできます。材料費が比較的安く、毛糸の色や質感で個性をだせるのも魅力です。
クラフト製作のヒント
- 作業の注意点:力加減によってできあがりサイズにばらつきがでるため、同じ物を複数販売する場合は注意が必要です。
- 販売のコツ:コットンや麻の毛糸を使うことで季節を問わず需要が見込めます。
- トレンド:ミニサイズのぬいぐるみ(あみぐるみ)や、小さなポシェットが人気です。
4. クレイ製品(粘土)

クレイ製品は、粘土を使ってアクセサリーや小物を自由な形で作れるクラフトです。オーブンで焼き固めるポリマークレイや、自然乾燥で仕上がる軽量粘土など種類も豊富で、アイデア次第で差別化もしやすいのが魅力です。
ピアスやブローチ、マグネットなど小さな雑貨は配送もしやすく初心者でも気軽に販売できます。
クラフト製作のヒント
- 作業の注意点:乾燥や焼成時間を考慮した作業スケジュールを立てましょう。
- 販売のコツ:小ぶりで軽いアイテムは送料も安く済み、セット販売にもおすすめです。
- トレンド:クレイケーキなど誕生日や記念日に贈るアイテムが人気を集めています。
5. 羊毛フェルト

羊毛フェルトは、ふわふわの羊毛を専用のニードル(針)で刺して形を作るクラフトです。動物のマスコットやブローチ、インテリア小物など、やさしい雰囲気の作品が作れるのが魅力です。
手のひらサイズの物が多く、少ない材料で始められるのも嬉しいポイントです。刺しているうちに少しずつ形ができていく感覚が楽しく、手作業ならではの温かみが表現できます。
クラフト製作のヒント
- 作業の注意点:羊毛は虫がつくこともあるため、材料の保管に注意する必要があります。
- 販売のコツ:ギフトとしての販売やセミオーダーでペットに似たマスコットを作るなどすると需要が増えます。
- トレンド:柴犬やハリネズミなどリアルすぎない可愛い動物が人気です。
6. 革製品

革製品は、人気のクラフト製作のため情報も集めやすく、キーケースやブックカバーなどは構造もシンプルで作りやすいためクラフト製作初心者にもおすすめです。
また、トートバッグの持ち手だけを革に変えるなど他の製品に革を加えることで、より手軽にレザークラフト製品販売に挑戦することもできます。名入れや焼き印を加えれば、特別感のある一点物としてギフト需要も高まります。
クラフト製作のヒント
- 作業の注意点:安価な革は加工が難しい場合もあるので、革やなめしの種類を理解して材料を仕入れるようにしましょう。
- 販売のコツ:イニシャル刻印OK、革と布の異素材コンビなど、オプションを設けると選ばれやすくなります。
- トレンド:ヌメ革や植物タンニンなめしの自然素材が人気です。
7. ペットの名入りキャリーバッグ

ペットの外出用キャリーバッグは、ペットの名前やイラストを加えることで売れやすいクラフト製作になります。カスタムキャリーバッグは実用性と特別感を兼ね備えており、単価も高く設定できます。
さらに、キャリーバッグとおそろいの洋服や名入りキーホルダーなどをあわせて販売すると、セット購入が促され売上アップにもつながります。
クラフト製作のヒント
- 作業の注意点:ペットの体重や種類に応じた設計が必要です。試作品を使ってみるなど安全性も考慮してクラフト製作しましょう。
- 販売のコツ:バッグ本体や刺しゅう糸の色、内布などが選べるセミオーダー形式にすると、オリジナリティと満足度が高まります。
- トレンド:軽量素材・通気性が高い・ポケットが多いなど、実用性を重視した機能的なデザインが人気です。
8. トートバッグ

日常使いに便利なトートバッグは、売れやすいクラフト製作のひとつです。デザインの自由度も高く、刺しゅうや布用スタンプ、布の色柄や持ち手、サイズを変えるだけでも雰囲気が大きく変わり、商品展開を増やしやすいのも魅力です。
イニシャル刺しゅうや共布ポーチなどのオプションを用意することで、販売単価を上げることもできます。
クラフト製作のヒント
- 作業の注意点:試作品を自分で使ってみて、強度や布の色移りなどを確認する必要があります。
- 販売のコツ:エコバッグやマザーズバッグなど用途を明確にすると手に取ってもらいやすいです。
- トレンド:サステナブルビジネスへの注目が高まっているため、ヴィンテージ生地や認証オーガニックコットン生地などを使したトートバッグ製作もおすすめです。
9. スマホケース

スマホケースはリピーターも獲得しやすいクラフト製作アイデアです。手作りの一点物ならではの遊び心があるユニークなクラフト作品に人気が集まっています。
市販品ではまず見かけないようなアイデアが注目されやすく、独創的で写真映えするスマホケースが販売につながりやすいでしょう。
クラフト製作のヒント
- 作業の注意点:立体モチーフを付ける場合は、ケースの厚みや重さのバランスに注意しましょう。
- 販売のコツ:作品の意外性や世界観を写真でしっかり伝えることが売れ行きを左右します。
- トレンド:韓国風デザイン、推しカラー展開も好まれています。
10. アロマ入りハンドクリーム

アロマ入りハンドクリームは、香りで癒されながら保湿もできる点が人気のクラフト製品です。精油や植物性オイル、シアバターなど天然由来成分のみを使用し、敏感肌の方にも安心して使ってもらえるようにすることで売れやすくなります。
また、合成化学物質や人工香料、パラベンなどは使用せず、動物実験も行わない姿勢も他ブランドとの差別化につながるでしょう。地域の特産品やハーブなどを取り入れた、ご当地コスメとして展開するのも、特別感が生まれ購入につながりやすくなります。
クラフト製作のヒント
- 作業の注意点:スキンケア用品の製造・販売に関する許認可をしっかりと確認し、原料の品質や製造環境に細心の注意を払う必要があります。
- 販売のコツ:乾燥対策、就寝前ケアなど用途を明確にし、お試しサイズやギフト包装を用意すると選んでもらいやすくなります。
- トレンド:スティック状のソリッドクリーム、リサイクル素材を使ったエコパッケージも人気です。
11. せっけん

手作りせっけんは、素材選びからデザインまで自由度の高いクラフトで、ナチュラルを売りにするアプローチとビジュアルを売りにするアプローチが人気です。
ナチュラル派はオーガニックオイルや精油を使い、敏感肌でも使えるやさしい処方にこだわった製品が特徴です。ビジュアル派は、色鮮やかなマーブル模様やドライフラワー、型抜きでまるでスイーツのような見た目で注目を集めています。
クラフト製作のヒント
- 作業の注意点:劇物である苛性ソーダの保管場所や安全な取り扱い方法をしっかりと理解する必要があります。作業時には保護具・換気が必須です。
- 販売のコツ:季節やイベント、ギフト用にセット販売すると購入されやすく、販売単価も上がります。
- トレンド:記念品やプチギフト用に名入れした物も人気です。
12. キャンドル

キャンドルは、クラフト製作の定番でありながら安定した需要のある商品です。市販の手作りキットを使えば、初心者でも簡単にスタートできます。
香りや色、容器のデザインにこだわればブランディングも可能で、人気もでやすくなります。
クラフト製作のヒント
- 作業の注意点:ワックスの種類によっては夏場の気温でも柔らかくなり始めるため、保管の際は室温や直射日光に注意する必要があります。
- 販売のコツ:リラックス効果のあるアロマを混ぜるなど、商品にバリエーションをもたせるとよいでしょう。
- トレンド:木芯のキャンドルやソイワックスキャンドルなどが人気です。
クラフト製作のアイデアを見つける方法
クラフト作品を売りたいと思ったら、まず大切になるのが商品リサーチです。特にSNSで業界トレンドを追うのも重要です。ハッシュタグで検索したり、気になる投稿に「いいね」やコメントをしたりすると、自分の画面に似たアイデアが集まりやすくなり、トレンドを自然にキャッチできます。
さらに、次のようなサイトを活用して、流行の傾向をチェックしてみましょう。
- Etsy(エッツィー)
- Pinterest(ピンタレスト)
- Googleトレンド
- TikTokトレンド
- Shopifyトレンド予測
まとめ
クラフト製作は、趣味をお金にする第一歩になりうるものです。今回紹介した12のクラフト製作アイデアは、どれも初心者でも始めやすく、販売にもつなげやすいものばかりです。トレンドや季節感、自分らしさを取り入れて、欲しいと思われるクラフト製作を目指しましょう。
クラフト作品がまとまってきたら、Shopify(ショッピファイ)などで自分のオンラインストアを立ち上げてみましょう。世界観を大切にブランドとしての魅力を発信することが、長く愛されるクラフト製作への第一歩になります。
クラフト製作に関するよくある質問
クラフト製作・販売に許可や資格は必要?
雑貨やアクセサリーであれば特別な資格は不要です。ただし、せっけんやスキンケア用品、食品などは許認可が必要になることがあるため、事前に確認が必要です。
クラフト製作はどこで販売するのがよい?
クラフト製作をしたら、Shopifyなどで構築した自分のネットショップで販売するのがおすすめです。自分のショップならブランドの世界観を統一しやすく、SNSとの連携もスムーズに行えます。手軽に販売を開始するなら、クラフト製品に特化したハンドメイド販売サイトもよいでしょう。
クラフト製品の在庫はどのくらい必要?
クラフト製作は手作業が中心なので、最初は1〜3点の少量在庫で始めるのがおすすめです。受注制作スタイルにすれば、在庫を抱えず無理なく販売できます。
クラフト作品が売れたら何をする?
クラフト作品が購入されたら、できるだけ早く梱包・発送しましょう。注文お礼メールを送ると、丁寧な印象になります。
文:Mitoko イラスト:Sophie Gullbrants