短期間で大きなインパクトを生み出せる施策として、ポップアップストアが注目されています。近年では、ECを運営する企業やブランドが、顧客とのリアルな接点をつくるための戦略的な手段として積極的に活用しています。新商品のお披露目やブランディング、テストマーケティングなど、さまざまな目的で展開できるのも魅力のひとつです。
この記事では、ポップアップストアの基本から種類、出店のメリット、成功事例まで詳しく解説します。
ポップアップストアとは
ポップアップストアとは、空き店舗や商業施設の一角、実店舗の軒先、イベント会場、フェスなどに期間限定で出店される仮設店舗のことを指します。英語の「Pop up(不意に現れる)」に由来しており、数日〜数週間の短期間のみの出店で、期間終了後は撤収・終了する前提で運営されるのが特徴です。季節ごとの販促や新商品の発売にあわせたキャンペーンなどで展開されることが多く、その限定性や話題性からブランド認知度の向上にも効果的です。
またポップアップストアは、委託販売に比べて自由度が高く、販売方法や空間演出などを自社で柔軟に設計できるといったメリットがあります。顧客と直接対話しながら商品の魅力を伝えられるため、新たな顧客層へのリーチや、今までにない販路の開拓による売上拡大にもつながるでしょう。常設店舗を出店する前のテストマーケティングの場としても有効で、消費者の反応や需要をリアルな場で検証できる点も大きな魅力です。
ポップアップストアを出店する目的・メリット
対面でのコミュニケーションを図る
ポップアップストアは、顧客と直接コミュニケーションを図れる絶好の機会です。顧客に対面で商品説明をしたり、疑問点に答えたりできるほか、顧客から直接フィードバックをもらえる貴重な場となります。こうした対面でのやり取りは、ブランドへの理解や愛着を深めてもらえるチャンスとなり、ブランドロイヤルティの向上も期待できます。
新しい層の顧客を獲得する
ポップアップストアを開設することで、普段のECサイトでは接点を持てない新たな層の顧客を引き寄せる効果があります。通常、ポップアップストアは期間限定で出店するため、「今しか買えない」という心理を刺激し、来店や購入のきっかけになりやすくなります。特に新商品や新ブランドの認知拡大に効果的で、これまでリーチできなかった層へのアプローチが可能になります。
常設店舗開店前のテスト
ポップアップストアは、常設店舗と比較して初期費用や運営リスクが抑えられるため、テストマーケティングの場として最適です。実際に顧客の反応を確かめたり、出店エリアの需要を見極めたりすることで、今後の出店戦略に役立てることができます。将来的に常設店舗を開くべきかどうかを判断する有効な材料となるでしょう。
在庫を効率よく処分する
オンラインでは売れ残ってしまった商品でも、ポップアップストアでの工夫次第で売り切ることが可能です。例えば、店頭ディスプレイを活用して魅力を引き出したり、「1点購入で1点無料」「期間限定割引」といった販促施策を取り入れることで、購買意欲を高めることができます。短期集中で在庫を減らす施策としても、ポップアップストアは非常に有効です。
ポップアップストアの種類
マーケティングイベント型
新商品の発表や限定アイテムの販売、ブランドのリブランディング、さらには新規事業の立ち上げなど、注目を集めるタイミングで展開されるのが「マーケティングイベント型」です。単体で利益を上げることよりも、話題性やブランド認知の拡大を狙ったマーケティング戦略の一環として活用されます。
シーズン限定ポップアップストア
特定の季節やイベントに合わせて出店されるようなポップアップショップです。例えば、クリスマスシーズンの雑貨・スイーツや、バレンタインデーのチョコレートなどが代表例です。季節のイベントに合わせて商品を展開することで、短期間での売上アップが期待できます。企業によっては、こうしたピークシーズンで年間売上の大半を稼ぐケースもあります。
実験型ポップアップストア
新商品やサービスのテストマーケティングを目的として展開されるのが「実験型」です。実際の顧客からリアルなフィードバックを得られるため、アイデア段階の商品や新しい販売手法を検証する場として活用されています。クリエイティブな試みがしやすく、新たな顧客層との接点をつくるきっかけにもなります。
ショップ・イン・ショップ
ショッピングセンターなど既存の店舗の一角に、ポップアップストアを出店することをショップ・イン・ショップと言います。大きな店舗の集客力を利用して顧客を集め、自社商品のアピールや知名度のアップを図ることができます。
バーチャルポップアップストア
バーチャルポップアップストアとは、オンライン上に期間限定で開設される特設の仮想店舗のことを指します。実店舗を持たずに展開できるため、出店コストを抑えながら、全国・全世界のユーザーにリーチすることが可能です。3D空間やライブ配信を活用し、ブランドの世界観を体験してもらう演出も可能で、特に新商品のプロモーションやファン向けの限定販売などに適しています。コロナ禍以降、非接触型の販売チャネルとして注目を集めています。
ポップアップストアを出店する8つのステップ
1. KPIを設定する
ポップアップストアの効果を正しく評価するためには、明確なKPI(重要業績評価指標)を設定することが大切です。KPIにより目標達成度を測っておくことで、さまざまな戦略に活かすことができます。目的に応じて、次のような指標でKPIを設定しましょう。
- 売上向上:売上金額、商品の売上数量
- 顧客獲得:新規顧客の数、会員登録者数、SNSフォロワーの増加率
- ブランド認知向上:SNSのエンゲージメント数、ハッシュタグの使用回数、広告クリック率
- 顧客体験の提供:イベント参加者数、アンケートでの顧客満足度、レビュー数
2. 会場を探す
予算や条件にあわせて、出店できる会場を探しましょう。例えば、大手のショッピングセンターなどはイベントスペースがあり、直接募集をかけている場合も多いため検索して問い合わせしてみることをおすすめします。
また、軒先ビジネス、ブクマスペース、スペースマーケット、SHOPCOUNTER(ショップカウンター)といったスペースレンタル・間借り仲介サービスでも、出店場所を探すことができます。
ポップアップストアが出店できるスペースには、次があげられます。
- 空き店舗
- ショッピングセンターやモール
- ギャラリーやイベントスペース
- ポップアップバスなどの移動型店舗
- 書店
3. 市場調査をする
会場に目星をつけたら、市場調査を行います。アクセスのしやすさ、通行量、ターゲット層、賃料、競合分析などの要素を考慮し、その場所が出店に効果的か考えましょう。
例えば、水着の新コレクションを展開するなら、ビーチやプール付近の場所と百貨店では、客層や購入額が変わってきます。また、常設店舗への移行を検討している場合は、これまでに蓄積してきた販売分析データをもとに、既存の顧客が多くいる地域の見当をつけて出店先の参考とすることができます。
出店場所が効果的かどうか調べるには、次の項目を検討しましょう。
- ストアの目的と合致しているか
- 賃料は適正か
- 人通りはどうか
- ターゲット顧客が多く通りがかる場所か
4. 店舗の内装と外装を決める
店舗の外観や内装は、販売する商品に合わせて工夫する必要があります。顧客のニーズを理解して、内装や外装を決めましょう。
例えば、キャンプ用品を販売する場合、緑の多い野外に商品を設置すれば、商品を使用しているイメージがわくでしょう。また、自然が近ければアウトドアが好きな顧客を惹きつけられるかもしれません。自分でイメージがしづらい場合は、デザインコンサルタントの助けを借りるのもおすすめです。
店舗についてのアイディアを検討する際には、次のような項目を確認しておきましょう。
- 敷地面積:買い物客が自由に移動できる広さがあるか
- 通信環境:Wi-Fiが利用可能か。POSシステムやモバイル決済がスムーズに行えるか
- 在庫スペース:在庫を保管しておけるスペースがあるか
- 防犯設備:監視カメラやアラームなど、盗難防止のための設備が整っているか
- 展示スペース:商品の陳列に必要な設備が備わっているか
- 歩道と看板:通行人を引き込める歩道や看板があるか
- 駐車場と交通アクセス:駐車場があるか。公共交通機関へのアクセスは良好か
5. 必要書類を準備する
地域や業種、店舗の運営期間、従業員数によっては、営業に必要なライセンスや許可証が必要です。ポップアップストアに必要な書類を用意しましょう。
例えば、ポップアップストアで飲食物やアルコールなどの食品販売をする場合に、食品営業許可の取得が義務付けられています。自分の店舗に必要な許可を調べて、申請しましょう。
もし心配な場合は、出店先の行政機関や、商工会議所に相談するのもおすすめです。また、保険が必要な場合は加入しておきましょう。
6. 会場を予約し、必要な設備を準備する
会場を予約する際には、小売賃貸契約を結ぶ必要があります。賃貸契約では、借主が合意した期間中、その場所を専有する権利が与えられます。契約には、営業時間や空間の変更可否などの詳細が記載されるため、弁護士などの専門家に内容を確認してもらうことをおすすめします。
また、対面販売に必要な設備も用意しましょう。オンライン販売からポップアップストアに展開する場合、POSシステムがあれば会計処理や在庫管理が効率的になります。スマートフォンやタブレットにアプリをインストールすることでPOSレジとして利用できるmPOS(エムポス)なら、ハードウェアを購入せずに手軽に導入できます。
また、Shopify POS Go(ショッピファイ・ポスゴー)のように、バーコードスキャナーとカード払いやタッチ決済処理機能が搭載された便利な端末もあります。
7. 宣伝し、出店する
出店先の地元企業などと協力して、ポップアップストアの宣伝をしましょう。SNSで宣伝してもらい、ホテルの宿泊客に割引クーポンを提供するといった特典をつける方法も効果的です。
また、短期的に注目度を高めやすいポップアップストアは、顧客情報を収集する機会でもあります。メールキャンペーンやターゲット広告を活用して出店やイベントを宣伝しておけば、ポップアップストア期間の終了後のオンラインストアへの集客や売上アップにつなげることができます。メルマガなどで顧客との関係を築くのも効果的です。
8. 成果を評価する
ポップアップが終了したら、設定した目標やKPIを達成できたかどうかを評価します。売上の分析や成果の振り返りを行い、対面販売が効果的なマーケティングチャネルかどうかを判断しましょう。以下のような観点から評価が可能です。
- 売上指標の確認:日付、顧客、商品、従業員別の売上データを分析する
- 通行量の測定:カウンターを使用して、来店者数を測定する
- SNS分析の活用:Instagram(インスタグラム)やTikTok(ティックトック)などのSNSでハッシュタグを追跡し、オンラインとオフラインの集客効果を確認する
ポップアップストアの事例
ハイキュー!!

人気アニメ『ハイキュー!!』は、アニメ放送や劇場版の公開、周年記念などのタイミングに合わせて、定期的にポップアップストアを全国各地で展開しています。最近では「夏祭り」「秋祭り」などの季節感ある企画や、物産展風の巡回イベントが開催され、地域ごとにファンとのリアルな接点を生み出しています。
限定商品の販売や描き下ろしビジュアルの展示など、ファンの心をつかむ体験を提供することで、集客につなげています。
土屋鞄製造所

土屋鞄製造所は、使い込まれた自社製品を無料で回収し、丁寧にメンテナンスを施したうえで、味わいのある一点物のリユース商品としてポップアップストアで販売しました。
廃棄せずに価値を再生するというサステナブルな取り組みが、多くの来店者の共感を呼びました。また、ショップ・イン・ショップ形式で店内に展開されたこのポップアップストアでは、持ち手の長さ調整や名入れなどができる限定イベント「アフターサポートカウンター」も併設。修理の専門スタッフや職人が店頭に立ち、来店者と直接対話しながら、修理やカスタマイズの相談に応じるなど、ブランドのアフターケアへの姿勢とサステナビリティへの思いを体現する場となりました。
COHINA

小柄な女性向けアパレルブランド「COHINA(コヒナ)」は、全国各地で季節やトレンドに合わせたポップアップストアを定期的に展開しています。会場限定アイテムの先行販売や、割引キャンペーン、コラボアイテムの展開など、会場ごとに異なる仕掛けを用意しています。
過去には、人気スタッフとの撮影や接客体験など、ブランドとのつながりを強めるコミュニケーション施策も取り入れられてきました。また、オンラインストアで使えるクーポンを配布するなど、ECサイトとポップアップストアを連携し顧客接点を継続する「オムニチャネル戦略」にも注力しています。
IKEA

家具メーカーのイケア・ジャパンは、日本各地の商業施設や駅構内など、アクセスの良いロケーションにポップアップストアを展開しています。
日常の動線上に出店することで、より多くの顧客とのタッチポイントを生み出す戦略を取っています。これらのポップアップストアでは、季節ごとのイベントやテーマに合わせた商品プロモーションを実施。たとえば、新生活が始まる2〜3月には、引っ越しや一人暮らしを始める人に向けたおすすめ商品を厳選し、販売しています。リアルな接点を通じてブランドの魅力を伝えると同時に、オンラインストアや大型店舗への導線づくりにもつながっています。
LOVOT

実験型ポップアップストアの代表例として挙げられるのが、AIロボット「LOVOT(ラボット)」です。
LOVOTは「ただ愛されるために生まれたロボット」という独自のコンセプトを掲げており、従来の家電製品やおもちゃとは一線を画す存在として注目を集めています。この新しい価値を広く伝えるため、LOVOTはショッピングモールなどの商業施設を中心に、体験型のポップアップストアを各地で展開しています。実際にロボットに触れたり動きを見たりすることで、消費者がLOVOTの魅力をリアルに体感できる場を提供しています。
幅広い年代の来場者に向けて、ブランドや商品の認知度を高める効果的なマーケティング施策となっています。
MR. CHEESECAKE

ポップアップストアを活用し、ブランド価値を高めているスイーツブランドのひとつが「MR. CHEESECAKE」です。常設店舗は東京都内にありますが、ポップアップストアを通じて全国各地に商品を展開し、地元のファンとの接点を広げています。
ポップアップでは定番フレーバーに加え、一部地域限定・期間限定の特別商品も販売。来場者に今しか買えないという特別感を提供し、話題性と購買意欲の両方を高める施策となっています。地域ごとに異なる商品展開により、リピーターだけでなく初めての顧客も惹きつけています。
JYP JAPAN POPUP STORE 2025

韓国の大手エンターテインメント企業JYPエンターテインメントは、所属アーティストであるStray Kids(ストレイキッズ)やITZY(イッチ)などの人気グループのグッズを中心に、夏と冬のシーズンにあわせて日本でポップアップストアを展開しています。
来場には事前予約が必要で、ファンクラブ(FC)会員を対象とした抽選制の予約受付が実施されるほどの高い人気を誇ります。限定グッズの販売や展示企画を通じて、ファンとの接点を深めると同時に、ブランドとアーティストの世界観を体験できる場として機能しています。
ポップアップストアの出店アイデア
実際に顧客と対面できるポップアップストアでは、商品のプロモーションだけでなく、体験型ポップアップストアを展開したり、ストア情報の見せ方を工夫したりすることで、話題性が生まれ、ブランドの認知度や購買意欲の向上を促すことができます。創造的なアイデアと組み合わせて、魅力的なポップアップストアを展開しましょう。
季節をテーマにして盛り上げる
季節ごとのテーマを取り入れた演出は、来場者の関心を引き、記憶に残るショッピング体験を提供する効果的な方法です。
化粧品の企画・販売を行うRainmakers(レインメーカーズ)は、「夏祭り」をテーマに、人気コスメブランド8社による合同ポップアップストアを開催しました。Wonjungyo(ウォンジョンヨ)、CipiCipi(シピシピ)、muice(ミュアイス)、upink(ユーピンク)、Sorule(ソルレ)、PEACH C(ピーチシー)、NAMING.(ネーミング)などが、屋台をイメージしたブースを出展。プレゼント付きおみくじや、夏祭りをテーマにした限定メニューが楽しめるコラボカフェも併設され、来場者を魅了しました。
情報を隠して特別感を出す
公開する情報を意図的に制限することで話題性が生まれ、SNSなどを通して注目を集めやすくなります。
ブランドの正体をあえて伏せた演出で話題を集めたのが、原宿で開催されたジュエリーのポップアップストア「匿名宝飾店」です。すべてのブランド名を隠し、デザインと品質のみで商品を判断してもらうという大胆な戦略が注目を集め、予定の2倍以上の来場者を記録しました。イベント期間中に、その正体が有名ブランド4℃(ヨンドシー)であると明かされると、SNSを中心に驚きの声が広がり、従来の「学生向けブランド」というイメージを刷新するきっかけとなりました。
また、ジュエリーブランドPRMAL(プライマル)は、完全予約制・非公開のロケーションで、プライベートなポップアップストアを開催しました。普段はオンライン限定の商品を直接手に取れる機会として話題を集め、限定オーダーが可能な特別感のあるイベントとなりました。予約枠は終日満席となるなど、高い関心を集めました。
試食・試飲してもらう
食品や飲料のポップアップストアでの試食や試飲は、顧客に納得して商品を購入してもらえるため、新規顧客やリピーターの獲得につながります。
例えば、オンラインで「酒ガチャ」を展開しているKURAND(クランド)は、実際に商品を試飲できるポップアップストアを開催しました。会場では酒のプロによる接客も行われ、好みに合わせた提案や飲み方のアドバイスもあり、リアルならではの体験価値が提供されました。
DIYワークショップ
ポップアップストアでのDIYワークショップなど、顧客が参加できる体験型イベントも人気です。
例えば、高級ブランドFENDI(フェンディ)では、DIYキットを事前購入した顧客を対象に、イタリアから来日した職人による特別ワークショップを実施。FENDIが持つ熟練の職人技に触れながら、自分だけのアイテムを作るという特別な機会を演出し、ブランド体験の価値を高めることに成功しました。
ヘルスケア・美容関連の体験を提供する
ヘルスケアや美容のポップアップストアでは、スキンケアの相談会やメイクアップレッスン、フェイシャルやマッサージの体験などのアイデアが考えられます。商品を使った体験を提供し、実際の使用感を知ってもらうことで、顧客の購買意欲を高めることができます。
CLE DE PEAU BEAUTÉ(クレ・ド・ポー ボーテ)は、新商品の発売や周年記念に合わせて定期的にポップアップイベントを開催。映像や香り、タッチアップなど五感を使ったコンテンツを通じて、商品の世界観と魅力を効果的に伝えています。
ポップアップカフェ
ポップアップカフェは、ブランドの世界観を体現した特別な空間で商品を体験してもらう場となり、ブランドメッセージを効果的に伝えることができます。
京都発のスペシャルティコーヒーショップ「Kurasu」は、2025年4月から5月にかけて開催された「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」で、期間限定のポップアップカフェをオープンしました。Kurasuと写真祭のコラボによるオリジナルブレンド「Humanity Blend」の販売をはじめ、Kurasuの代表によるワークショップやアーティストのギャラリー展示も実施され、来場者に五感でブランドを感じてもらえる体験型企画となりました。
まとめ
ポップアップストアは、新たな市場へのアプローチや顧客との接点づくりに効果的な手段のひとつです。対面でのリアルなフィードバックが得られるだけでなく、「期間限定」の特性を活かして話題性や集客力も期待できます。
また、常設店舗を出す前のテストマーケティングとしても活用でき、低リスクで事業の可能性を見極めることができます。出店後はKPIをもとに効果を検証し、次の施策に活かすことで、ブランドの継続的な成長につなげましょう。
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ポップアップストアについてのよくある質問
ポップアップストアの開催期間は?
開催期間は1日~数か月までと幅広く、目的に応じて柔軟に設定できます。例えば、話題性を重視するなら1日〜数日間の短期開催が効果的です。一方で、ブランド認知や顧客接点の強化を目的とする場合は、数週間〜数か月の長期開催が向いています。
ポップアップストアに必要な許可やライセンスとは?
ポップアップストアの出店には、販売内容に応じた許可が必要です。雑貨などの物販のみなら基本的に許可不要ですが、飲食物を扱う場合は保健所の営業許可や食品衛生責任者の資格が求められます。アルコール販売には酒類販売免許も必要です。道路や公共スペースを利用する際は各自治体の占用許可が必要な場合もあります。事前に出店場所や業種に応じた行政手続きを確認しましょう。
ポップアップストアの商品の選び方は?
ポップアップストアでは、人気商品や限定アイテムに絞るのが効果的です。こういった商品は話題性があるため、高い集客力が期待できます。出店場所やテーマに合ったラインナップを構成し、在庫は過不足のないバランスで準備しましょう。
ポップアップストアで利益をあげる方法は?
ポップアップストアで利益をあげるには、店頭販売だけでなく、オンライン販売への誘導を行い、総合的な収益の拡大を目指すことが重要です。対面で顧客の疑問に直接答えることで信頼関係を築くことができるほか、自社ECサイトで利用できるクーポンを配布すれば、開催後のオンラインストアでの購買にもつなげやすくなります。
ポップアップストアを宣伝する方法は?
SNSやインフルエンサーとの連携が効果的です。「期間限定」や「季節イベント」といった要素をうまく活用し、話題性を演出しましょう。また、SNSでの投稿やハッシュタグキャンペーンを通じてUGCを生み出すことで、自然な拡散と信頼性のある情報発信が可能になります。
文:Takumi Kitajima